ハワイアンジュエリーとは

ハワイアンジュエリーとは、ハワイの自然や文化をモチーフにした装飾品の総称です。

狭い意味では、ゴールドやシルバーに花や波の模様を手彫りし、名前や言葉を刻んだジュエリーを指します。
英語では「ハワイアン・エアルーム・ジュエリー(Hawaiian Heirloom Jewelry)」と呼ばれます。
エアルームは「家宝」という意味です。

観点 内容
呼び名 ハワイアン・エアルーム・ジュエリー(家宝のジュエリー)
代表的な形 バングル、リング、ペンダント
装飾 スクロール(波や唐草の模様)、花、葉の彫り
刻印 名前、ハワイ語の言葉、記念日
素材 ゴールド、シルバー、ステンレスなど

近年は、貝殻やビーズを使ったカジュアルなアクセサリーも含めて、ハワイらしいデザインのものを広くハワイアンジュエリーと呼ぶことが増えています。
どちらにも共通するのは、身に着ける人の幸せや、大切な人とのつながりを願うという考え方です。


始まりはハワイ王朝のブレスレット

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ハワイアンジュエリーの起源は、19世紀後半のハワイ王国にさかのぼります。

当時のハワイ王家は、イギリス王室と交流がありました。
イギリスでは、ヴィクトリア女王が夫を亡くしたのち、黒いエナメルで文字を刻んだ喪のジュエリーを身に着けたことが知られています。

こうしたヴィクトリア朝のジュエリーの様式がハワイにも伝わり、のちにハワイ王国最後の君主となるリリウオカラニ女王のために、ゴールドのブレスレットが作られました。
そこに黒いエナメルで刻まれていたのが、「ホオマナオ・マウ(Hoomanao Mau)」という言葉です。

意味は「永遠の思い出」。
大切な人をいつまでも忘れない、という想いを表しています。

このブレスレットをきっかけに、ハワイの人々の間で名前や言葉を刻んだジュエリーを家族や大切な人に贈る習慣が広まりました。
親から子へ、子から孫へと受け継がれたことから、「家宝のジュエリー」と呼ばれるようになったのです。

※ブレスレットが作られた年や経緯には複数の説があります。


モチーフ別の意味

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ハワイアンジュエリーのモチーフには、それぞれ意味があります。
代表的なものをまとめました。

モチーフ 込められた意味
ホヌ(ウミガメ) 幸運、海の守り神、家族を守る
プルメリア 愛、大切な人との出会い、幸せ
波 幸運が波のように絶えず訪れる、永遠に続くもの
スクロール 途切れずに続く愛や絆
マイレ(葉) 絆、平和、仲直り
フィッシュフック(釣り針) 豊かさ、幸運を釣り上げる、旅の安全
ホエールテール(クジラの尾) 海での安全、力強さ
ハイビスカス 繊細な美しさ、新しい恋
モンステラ 幸運を呼び込む、成長
イルカ 幸運、癒やし、仲間とのつながり

ホヌ(ウミガメ)

ハワイでウミガメは、海の守り神として大切にされてきました。
ハワイの神話にも登場し、家族を守り、幸運を運ぶ存在とされています。
ハワイアンジュエリーの中でも特に人気の高いモチーフです。

プルメリア

ハワイで最も身近な花のひとつで、レイにもよく使われます。
甘い香りと可憐な花姿から、愛や大切な人との出会いを象徴するモチーフとして親しまれています。

波とスクロール

波は、寄せては返す動きから幸運が絶えず訪れることを表します。
スクロールは、波や唐草のように渦を描く連続模様で、途切れない線が永遠に続く愛や絆を意味します。
ハワイアンジュエリーの彫りのほとんどは、このスクロールを基本にしています。

マイレ

マイレはハワイの森に自生するつる性の植物で、古くから神聖なものとされてきました。
昔は争いごとを収める場でマイレのレイを交わしたと伝えられ、平和や仲直り、人と人との絆を表します。
結婚式でも使われるモチーフです。

フィッシュフック(マカウ)

ハワイ語で「マカウ」と呼ばれる釣り針は、海とともに暮らしてきたハワイの人々にとって豊かさの象徴でした。
航海のお守りとして身に着けられたことから、旅の安全を願う意味もあります。

なお、モチーフの意味には、ハワイの伝統に由来するものと、ジュエリーとして広まる中で定着したものが混ざっています。
細かな解釈には幅があるので、自分が共感できる意味を選べば十分です。


刻まれるハワイ語の意味

ハワイアンジュエリーでは、名前のほかにハワイ語の言葉を刻むこともよくあります。
代表的な言葉と意味は次のとおりです。

ハワイ語 読み方 意味
Aloha アロハ 愛、思いやり、あいさつ
Mahalo マハロ ありがとう、感謝
Ohana オハナ 家族、仲間
Kuuipo クウイポ 愛しい人、恋人
Lokahi ロカヒ 調和、団結
Pomaikai ポマイカイ 幸運、幸せ
Hoomanao Mau ホオマナオ・マウ 永遠の思い出

たとえば「アロハ」は日本ではあいさつとして知られていますが、もともとは愛や思いやり、相手を受け入れる心を表す言葉です。

言葉は、贈る相手や目的に合わせて選ぶのが一般的です。
家族へのプレゼントなら「オハナ」、恋人やパートナーには「クウイポ」、お世話になった人には「マハロ」がよく選ばれます。


海のモチーフ:貝殻とヒトデの意味

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ゴールドの彫りものだけでなく、貝殻やヒトデなど海の素材をそのまま生かしたアクセサリーも、ハワイでは古くから親しまれてきました。

モチーフ 込められた意味
貝殻 豊かさ、お守り、海からの贈り物
タカラガイ 豊かさ、子宝や安産のお守り
ヒトデ 幸運、進むべき道を導く
星の砂 幸運、願いがかなう

タカラガイは、かつて多くの地域で貨幣として使われていたほど価値のある貝でした。
そのため、豊かさや繁栄を招くお守りとして扱われてきました。

ヒトデは、星のような形から幸運や導きの意味を持つとされます。
海辺の雰囲気を気軽に取り入れられるので、普段使いのアクセサリーにも向いています。

貝殻やヒトデを使ったアイテムは、ネックレスやピアスの一覧からご覧いただけます。


贈り物としての意味と選び方

ハワイアンジュエリーは、もともと大切な人に贈るためのものでした。
そのため今も、意味を込めたプレゼントとして選ばれています。

贈る場面 おすすめのモチーフ・言葉
結婚・婚約 マイレ、スクロール、「クウイポ」
家族への贈り物 ホヌ、「オハナ」
誕生日・記念日 プルメリア、ハイビスカス
旅立ち・新生活 フィッシュフック、ヒトデ
感謝を伝えたいとき 波、「マハロ」

選ぶときは、意味・デザイン・普段の装いの3つを合わせて考えるのがおすすめです。
意味だけで選ぶと、服装に合わずしまい込んでしまうこともあります。
毎日身に着けてもらえるデザインを選ぶことが、想いを届けるいちばんの近道です。

なお、ハワイには自分でジュエリーを買うのではなく、人から贈られることで幸運が宿るという言い伝えもあります。
自分用に選ぶ場合も、込められた意味を知っておくと、アクセサリーへの愛着がより深まるでしょう。